日本に始めて輸入された錠前はこの形でした。
今でも神社仏閣などにはこの形の鍵が使用されています。
そのルーツは奈良朝の頃(7〜8世紀頃)に唐から伝来した海老錠とされ、
錠本体にコの字型になったカンヌキをさし込むと、本体の中でバネがパチンと広がって引っかかり、
カンヌキが抜けなくなるという構造をしていました。
これを開錠するには本体の反対側から棒のような姿の鍵をさし込んで、
本体の中で広がったバネを縮めてカンヌキを抜き取るという仕組みになっています。
これらの「蝦錠」はその後、江戸錠、阿波錠、土佐錠、などと全国で大小沢山作られ、
大は蔵の戸から小は仏壇の逗子の扉などへと大変普及したものでした。
ちなみに唐から伝わった「海老錠」は今も正倉院の御物として保存されています。
仕組みが簡単な鍵ですので、素人のワタシでも工具があれば簡単に開けられます。
どちらかと言うと、つけることによる抑止力が中心の鍵かも。
※ ご注意 ※
これらの鍵は数百年前のもののレプリカですので結構簡単に開けることが出来ます。
鍵としての本格的な使用には耐えませんので、
インテリア用のマスコット錠としてお使いください。
また、この商品は「アンティーク調」商品です。
詳しくはアンティーク調雑貨の注意点をご覧下さい。 |
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