● 2重の下地のガラスに白ガラスの図案が映える。
硝子製スナッフトボル(鼻煙壺)です。
スナッフボトルとは嗅ぎ煙草入れの事、中国ではこれを鼻煙壺と呼びます。
青いガラスに金箔を散らした物に、透明なガラスを重ね、
波型紋を彫り、さらに白いガラスを重ね、図案を彫りこんだ鼻煙壺。
3層に重ねられたガラスが、立体感を出しています。
図案は蝙蝠に寿の字を図案化した円形。
日本では嫌がられる蝙蝠も中国では縁起物の一つ。
それは蝙蝠の『蝠』と『福』の発音が同じ事に由来します。
蝙蝠の前に吉祥文字や貨幣をデザインした図案は
「福在眼前」と呼ばれ、中国ではポピュラーなデザインの一つです。
蓋の上にもデザイン化された蝙蝠が彫られており、
細部までこだわりを感じます。
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